『飛行機及発動機の構造並検査法』

2023.04.01

 本『飛行機及発動機の構造並検査法』は、防衛省 防衛研究所で公開している戦史史料・戦史叢書検索にある一冊です。発行年月を示す記載は見当たりませんが、大正8(1919)年に日本陸軍がフランスから招聘した仏国航空団が行った臨時航空術練習の機体製作と発動機製作の講義に用いられたと推測されます。
 この航空団招聘に先だって、松井屋酒造場に遺っているサルムソンの輸入が決まっており、機体製作練習はそのサルムソンで行われました。本書はその当時の貴重な史料と認識され、一般論ではあるものの、松井屋酒造場のサルムソンに関する情報として「(4)第一編 飛行機機体用諸材」の布や糸に関する記述が興味深いです。

 なお、戦史史料・戦史叢書検索のおける史料公開は画像ファイル(png)で行われており解像度も高くないが、なるべく綺麗に見えるよう画像サイズを加工してPDF化した。その際、サイズが小さくないため、PDFを分割しています。
また、本書は第三編以降(発動機関連)があるが、松井屋酒造場のサルムソンとは離れるので、此処には含めていません。


(1)表紙 0.1 KB
(2)目次 1.1 MB
(3)緒言・仏国ノ検査組織ニ就テ・機体検査組織ニ関スル一般説明 319 KB
(4)第一編 飛行機機体用諸材料 3.8 MB
(5)第二編 飛行機機体一般ノ構造及螺旋機 2.1 MB